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妙福寺あれこれ

2019/03/01

九思(きゅうし)一言(いちごん)とて、 九(ここの)度(たび)おもいひて一度(ひとたび)申す

ー口は災いのもとー 
 
 皆さまにお聞きします。あなたの人生で一番よく耳にするのは誰の声でしょう。答えは自分の声ではありませんか。聴覚のみならず心の呟きを耳にしているではありませんか。ならば自分の声にしっかりと耳を傾ける。すなわち自分の言葉に責任を持つことが大切になるのではないでしょうか。
 現代はスマホで呟いたことが瞬時に地球全体に伝わります。これは便利なことであると同時に非常に怖いことでもあります。一言発する前には心の中で9度、いやせめて1度は言葉にしてから話すように心がけたいものす。
  
日蓮聖人ご遺文
 
 『崇峻天皇御書』      
    
 今回の聖語は中国の孔子の言葉を聖人が引用されたものです。聖徳太子の伯父である崇峻天皇は短気を起こしたために臣下に命を奪われた故事を引き、一言発するのに9回反すうして10回目に話しなさいという言葉で示されました。それほど言葉は慎重に扱わなければならないということです。
 この一節は信仰は誰よりも篤いが短気であった四条金吾氏に与えられた戒めのお手紙です。
 建治3年(1277)   聖寿56歳
 

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