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妙福寺あれこれ

2018/03/01

お坊さんが教える最高の食事術

ここ最近、食事に関する書籍が売り上げを伸ばしているようです。
「医者が教える食事術」「食事のせいで、死なないために」などなど。
巷では、健康に生活する為に食事という行為を見直そう、と意識が高まっているようです。
「安い、早い、楽チン」と効率を優先しがちな私達の食生活ですが、私達は食べた物で出来ている、と考えると日々の食事は疎かに出来ません。
 
忙しい日常で乱れがちな食生活ですが、少し意識を変えるだけで、乱れを修正することが出来ます。
 
今月は自分の食生活を見直して、新年度へ向け良いスタートを切って頂きたいと思います。
 
さて、食生活を見直す、というと、まず思い浮かぶのは「何を食べるか」だと思います。
ジャンクなモノを控え、自然に近いものを。野菜多めに、糖質は控えて・・・などなど。
食に関しての情報は色々と発信されていますので、自分が納得するモノを選択すれば良いのですが、情報が多い分なかなか取捨選択が悩ましい問題となります。
 
そこでまず、ステップ1
「何を食べるか」ではなく「どのように食べるか」を考える。
これは、食品の選択を考える前に、今食べているモノで良いので食べ方を変えてみよう。という事です。
私たちの日常は常にマルチタスキングをしています。
それは食事の時間も例外ではありません。
テレビを見ながら、スマホでニュース、ゲーム、本を読みながら、運転しながら・・・
ただ、食事だけをしたという記憶はありますか?
三食の内、一食でもいいです。
意識して食べることに集中してみて下さい。
食材の彩り、香り、温度、口に入れた時の食感、咀嚼していく時の変化、そして味。
これらの微細な感覚をキャッチできるように意識して食事をしてみましょう。
すると今まで気づかなかった事が見えてきます。
とても食事に刺激を受けますし、楽しい食事になると思います。
また、意識して食と向き合うことで、食べ過ぎを防ぐこと、過度な味付けを控える事につながり、食生活の乱れを修正する大切な一歩となります。
 
次、ステップ2
「いただきます」を言って下さい。
忙しない日常から惰性で食事をすると集中しづらいです。
「いただきます」と言うと「さあ、今から食事をするぞ」と心を切り替えてくれます。
是非、食事の前には「いただきます」を習慣化して下さい。
 
また、「いただきます」には深い意味があります。
例えば、コンビニのレジ横で売っている「からあげ」や「肉まん」ありますよね。
美味しいですね。特に冬は買ってしまいます。
でも、この肉まんやからあげを食べる時「いただきます」って言ってますか?
ちゃんと言ってます。という方もいらっしゃると思いますが、本当に素晴らしいと思います。
多くの方は、そのまま食べちゃうのではないかと思います。
 
一方、旅行で行った旅館をイメージして下さい。
こぢんまりとしていますが、アットホームで女将さんが朝から仕込んだお料理なんか出された時は、心から「いただきます」と言って食事を始めませんか?
これはとても大切な事です。
そもそも「いただきます」とは、その食事の食材(野菜、魚、肉など)に感謝し、ここに至るまでにお世話になったであろう人に感謝をする言葉です。
それは、食材の命を頂き、自分の命の糧にさせて頂きますという、誓いの言葉でもあります。
 
その食事に命を感じ、作り手の温もりを感じる食事には自然に「いただきます」と言いたくなります。
 
普段から「いただきます」を習慣化して、心を切り替えると同時に、「いただきます」と言いたくなる食事を心掛けて下さい。
「いただきます」と言いたくなる食事は、そこへ生命を感じ温もりを感じる食事です。
それは、私たちの体にとっても良い食事であると思います。
 
様々な情報により「何を食べるか」で迷う前に、食事と真剣に向き合う、そして「いただきます」と言いたくなる食事を選ぶ。
これだけでも、乱れがちな食生活を修正するきっかけになると思います。

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