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妙福寺あれこれ

2017/04/07

ライバルの幸せを願う

突然ですが、みなさんにはライバルという存在はいますか?
仕事上でのライバル。
趣味でのライバル。
その他、どうしても意識してしまう存在。
少なからず思い当たる人がいるのではないでしょうか。
 
そこでもう一つ。
そのライバルの成功を願うことはできますか?
ライバルが大きな場面でプレゼンする時、そのプレゼンの成功を願えますか?
その後に自分が控えていたり、逆の提案を考えている時、ライバルの失敗を願ってしまいがちです。
 
 
プロゴルファーのタイガーウッズは2005年、アメリカンエキスプレス選手権の最終日。
ライバルのジョン・デイリーが最後のパッドを外せば自分の優勝が決まるという場面で、ジョンの成功を願ったと言います。
結果はジョンが最後のパッドを外し、ウッズの優勝が決まったのですが、その後の優勝インタビューでこう語ります。
「ジョンのパッドが外れたことが悲しかった」
とても大切な場面で敵の成功を願う事ができた背景には、父親の影響があったと言います。
アメリカ最強特殊部隊グリーンベレーの将校だった父親は、いかなる状況でも勝てる人材を育成する為「どんな時も自分の理想を高くイメージしろ」という教育だったそうです。
ただ勝てば良いのではなく、相手が最高のパフォーマンスを発揮した上で、更にその上をいき勝ちにいくという教えです。
 
極限状態で敵の成功を願う、という行為は実は自分のパフォーマンスを最高に発揮する事にもつながります。
 
脳科学の分野では「私たちの脳は主語を理解していない」と言われます。
つまり、極限状態で敵に対して「失敗しろ失敗しろ」と願うと、本人は敵の失敗を願っているつもりでも、私たちの脳は自分に対してストレスをかけていると思い込むのです。
敵の失敗を願えば願うほど、自分に対してストレスをかけ、どんどんストレス物質コルチゾールを放出し、頭も体も悪影響を受けてしまい、結果パフォーマンスが落ちるという事態になります。
 
タイガーウッズが最高のパフォーマンスをする為にも、敵も最高のパフォーマンスをして欲しいと願う事は、とても理に適っていると言えます。
 
仏教の言葉に「自業自得」というものがあります。
これは、言葉通り「悪い行いは悪い結果として自分に返ってくる」という意味で使われます。
もちろん翻せば「良い行いは良い結果をもたらす」という事です。
 
極限状態でなくても、私たちは日常で、苦手な人嫌いな人の文句を言ってしまいます。
友達に愚痴ったり、不幸になる事を願ってみたり、夜中に誰にも会わないようにこっそりとワラ人形を持って出かけたりと。
それによってスッキリした気になっていませんか?
実は自分のストレスが倍増するだけでした。
 
4月は新しい職場、環境、仲間と色々変化のある季節です。
それだけ、ストレスがかかりやすい時期ですが、自分の力を気持ち良く発揮する為にも、周りの人々の幸せや成功を願ってみませんか。
良いスタートになると思います。

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